【2000年前のギリシャ人も言っている、メンエスに行けと】
その日も、やはり俺は疲れていた。
会社のオフィスであくびを嚙み殺しながらPCと睨めっこ2日目。
理想と現実の人生ギャップ戦争なら38年目だ。
確か、20代の頃って、2徹ぐらい余裕だったよね。
今はどうか? 目はしぱしぱするし、脳みそは上手く回らねえ。
2時間の残業で足腰も限界みたいでさ。悲しきかな、年齢を実感。
そう言えば、昔読んだ村上春樹のエッセイで、”健全な文章は健全な肉体に宿る”とか言ってたっけ。
てーか、2000年前のギリシャの詩人も”健全なる精神は健全なる身体に宿る”って、言ってたよね。
今俺に必要なのは、健全な肉体を取り戻すことだわ。じゃあどうすれば健全な肉体を取り戻すことが出来るのか?
俺にはその件について深く熟考する時間が必要だった。だから俺はそっと目を閉じた。
目を閉じておいでよ、と言ったのはバービー・ボーイズ。
抱きしめあって、それからまた2人は目を閉じたのは尾崎豊。
瞳をとじてきみを描いたのは平井堅だ。これ全部メンエスの歌だかんね(大嘘)。
そんなJポップの歴史を紐解きながら、気付いたら気絶していた。
ハッ…と目を覚ましたとき、俺は銀座・新富町の裏路地に突っ立っていた。
人さらいかと思った。この令和に白昼堂々とそんな大胆なことする奴いるのか。
もしくは、パラレルワールドに迷い込んだか? まあ、仮に隣の世界に迷い込んだとて、劇的に人生が変わっているとは思えんけど。
とりあえず、俺は時刻を確認する為にスマホを覗く。すると、見知らぬ住所と部屋番号がショートメールで届いていた。
俺は不信感を抱きながらも、好奇心を抑えるのに必死だった。ここに人生の答えになるヒントがあるんじゃあないか?
そんな期待と不安が入り混じる中、俺は真実を探るべく指定された住所へ向かうのだった…。ダッダッダッ(ドラクエ階段のSE)
【話は戻って、今日予約したのは…】
今日予約したのは前から気になっていたセラピストさん。事前情報では元モデルとか何とか…。
情報収集はSNSで行うタイプの自分からしたら、あんまりHPは参考にしたくないのだけれど。
掛け持ちでメンエス業をされているセラピストさんだと、身バレ防止策としてSNSをやっていないパターンが多いので、
定期的なチェックを怠るわけにはいかない。とは言え、最近は加工技術が凄すぎて、写真はまったくアテにならないし、プロフィールも建前の在り来たりなものばかり。
でも、こういうときにこそ激レアなセラピストさんがポンっと出勤しているケースがあるからね。HP限定とかにしているお店もあったりする。
だから時々はやっぱりHPもチェックするべき。もちろん失敗するときもある。だって実際会わなきゃわかんねえもの。
でも、いつだって楽しむ姿勢を忘れたらおしまいだと思う。
余談だが、銀座エリアは昼職と掛け持ちしている子が多いイメージだ。
なのでSNSをやっていないセラピストさんが多く、めちゃくちゃレベル高い子がHPだけに埋もれているケースが多々見受けられる。
あくまで個人的な経験則だけど、渋谷・新宿・池袋はSNSで、銀座はHPで探すことにしている。
街のイメージは、そのままセラピストさんにも反映されていると思っていて、銀座は落ち着いているセラピストさんが多い。
癒しを求めるなら、銀座かなと個人的には思っている。
【一目見たとき、今日はお祭りだと思った】
んで、入室。今日も新富町。会社から近いのでアリガテェ…からの120分コース。
インターホンを押すとエントランスゲートが開く。EVで2階へ。俺は部屋のインターホンを押す。ドアがそっと開く。
この、メンエスでドアが開く瞬間が人生で一番ワクワクする瞬間説、まじであると思う。
んで、結論。どこからか太鼓の音が聞こえてきた。今日は収穫祭だ。
顔は綺麗系、全盛期の柴咲コウより綺麗かも。で、お迎え着越しでも見て分かる最高のボディラインである。
ただ細いだけじゃなく、モデルや過去の習い事(本人に聞いて下さい)を基礎とした、鍛え上げられながらも女性的な柔らかさを兼ね備えた素晴らしい体幹。
曲線美ってこういうことだよねってはじめて頭じゃなく心で理解出来た。胸もしっかり大きく、張りもある。で、最初に戻るが、柴咲コウである。
ハナビでリーチ目出したまま放置されている空き台を見つけて、座って1回転目マジで当たったときの気分だ。
え、こんな可愛い子、空いてていいんですか?って、こと。口に出したら大変だ。俺は胸の内でそうつぶやいた。
部屋の奥に通されて、会話、支払い、シャワールーム…ここは割愛。
しかしさ、感じが良くて聞き上手って本当に凄いよね。どちらかと言えば無口なタイプかなと思ったが、徐々に打ち解けると、本当によく話をしてくれる。
でも、話に夢中になれないほど、マッサージテクニックが凄くて。うつ伏せの状態から念入りに肩のマッサージ。オイルはドバドバ系ではないものの、指圧がしっかり伝わる程度しっかり塗ってくれる。
腕から背中にかけて、丁寧に揉みこんでくれるし、こちらの要望もしっかり聞いてくれる気づかいが優しい。下半身も尻から足にかけて、丹念なほぐし。ツボも抑えていて、強弱もつけ方は、もはや整体のプロのそれである。密着度も高く、うつ伏せの密着度もなかなか。何より、通常のマッサージタームにやってくるキワキワ攻めがたまらない。緩急の付け方が、まんま技巧派ピッチャーである。160kmの直球を投げたと思えば、星野伸之を彷彿とさせるスローカーブを投げてくる…素人じゃないなと、すぐに確信。メンエスの醍醐味と整体の醍醐味を同時に感じたことはあまりないかも。
うつ伏せの流れから4TBへ。ここからは本領発揮。完全にエロにシフト。さっきまでまったくエロを感じさせなかったやん、と思わずツッコミを入れたくなるほど深めの鼠径部攻めをしてくれる。力加減が秀逸で、攻めと引きを完全に把握している。この辺はもう体験してもらう方がいいと思う。Tショーツを使ったテクニックも抜群で、え? マジシャンですか? 何代目引田天功ですか? そんな言葉が思わず口から出かけてしまったのは言うまでもない。時間的には10分程度だが、これは後引くなあ。もっとしてもらいたい。仰向けは鎖骨周りをしっかりほぐし、もちろんそこから足のつま先まで丹念なマッサージが続く。終始ずっと気持ちの良い時間だ。メンエス玄人であれば常識だし分かってくれると思うけど、新人のセラピストさんや慣れてないセラピストさんだと120分を最大限生かしきれないことが多い。マッサージも単調で、同じところを何度もマッサージしたり(4TBなら有難いけどね)、沢山体位を変えられたり、申し訳ないけど、こちらが気疲れしてしまうことも稀にある。彼女の場合、そんな心配は無用だ。120分コースを完全に自分のものにしてくれているし、安心して身を任せられる。聞けば、年齢にしてはメンエス歴も長く納得。そんな話をしていたら、アッと言う間に終了の時間が来てしまった。
「揉み返しに気をつけて下さいね」
そんな優しい言葉をかけてくれた彼女に、最大の賛辞を捧げたい。
【まとめ】
ビジュアルS級、マッサージ技術はプロ級。
所謂分かりやすいエロさはなく、ギャップエロ強め。
学生時代は運動部で主将務めてました系だ。
スポーツで鍛え上げられた美脚は一目見る価値あり。
シビアな点を突くなら、分かりやすいフェロモン系ではないので、
冒頭から期待すると肩透かしを食らうかも。
でも、こんな子がメンエスやってるんだって思うことは間違いなく、
日本もまだ捨てたもんじゃねえって思った。
最近はザゴールドばかりなので、次はザギンの話でもしようと思う。